こんにちは、整体院Breathです。
鍼灸院、整骨院、整体院、整形外科…あなたは身体の痛みや不調を実感したときに、どこに(誰に)相談しますか?
例えば、ケガや病気が疑われる場合はまずは医療機関の受診が必要ですが、その目的は検査ですので原因がわかれば治療をしてもらえますが、原因が不明な場合は改善が難しいです。
明確な異常がないことを確認した後に、あなたに合った施術方法を探すのが重要です。
一般的に、リラクゼーションと呼ばれる慰安や癒しを目的とした施術は「施術」ではないとされています。
確かに、骨や靭帯や筋肉のケガ、内臓などに病変がある場合は、リラクゼーションでは治らないでしょう。
しかし、疲れ以外にもリラクゼーションが効果を発揮するケースがあります。それは、「自律神経失調症」です。
肩こりや頭痛、倦怠感などの不定愁訴と呼ばれる症状には、体の中にも外にも様々な原因が考えられます。
その中の一つに自律神経失調症つまり自律神経の乱れがあります。
自律神経はなぜ乱れるのか説明していきます。
その説明の前にまず「自律神経」と「ホメオスタシス」という二つの超重要キーワードについて触れていきます。
自律神経は「自律」という名の通りあなたの意思とは関係なく、呼吸や脈拍、血圧や体温、内臓の機能や体内の水分の調整など、まさに人が生きていくうえで必要な“全身”の機能をコントロールしています。
専門的で難しく感じてしまいそうですが、ここではシンプルに全身の各所の機能を活発にするのか休ませるのかという切り替えスイッチのイメージを持ってください。
そしてホメオスタシス(日本語では生体内恒常性と表現されます)という、体内の一定の状態に保とうとする働きがあります。
暑い場所でも寒い場所でも体温が36℃前後で保たれるのはこのおかげです。
この機能にも自律神経が関わります。
自律神経には、活発になるかリラックスするかの2つのモードがあり、これが必要に応じて切り替わることで健康が保たれます。
この2つのモードがどちらかに偏りすぎること、つまりバランスが崩れることが、自律神経の乱れとなります。
また、このモードの切り替えは基本的にはグラデーションで起こるのですが、環境の変化により急激な変化を求められると平常時に比べてとてもエネルギーを消耗します。
運転の際に急発進と急ブレーキを繰り返すと燃費も悪く部品も消耗するのとよく似ています。
では、どういうことでバランスが崩れるのでしょうか。例を挙げながら解説していきます。
過度な緊張の時に乱れる
人はストレスを感じると活発モードへの傾きが大きくなります。
物や情報に溢れ夜間でも活動することのできる現代社会では、脳へ入る情報は膨大な量になり自律神経は活発モードへ傾いている時間が長くなります。
そのため、多くの方が慢性的な過緊張の状態を抱えていると言っても過言ではありません。
それらを施術で取り除くことはできませんが、リラクゼーションを通して興奮した脳や自律神経の活動を落ち着かせ、身体の外ではなく自分の身体へ意識を向けることによって活発モードに傾いた自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
これはリラクゼーションの最大のメリットです。
寒暖の差が激しい
身体の機能を正常に保つうえで体温というのは非常に重要です。
体温は低すぎても高すぎてもいけませんから、気温の変化が大きすぎると体温を調節する自律神経の働きも大きな変化が必要になり、活発モードへの傾きが大きくなります。
季節の変わり目に体調を崩しやすくなるのも、昼と夜で寒暖差が出やすいことが関係しています。
この場合も、緊張が高まった自律神経の興奮を鎮めるためにリラクゼーションが有効になるケースがあります。
睡眠不足
睡眠中の脳は完全に止まってしまうのではなく、記憶の整理を行ったり消化器系の能力を高めたり、起床時とは別の働きをしています。
この切り替えにも自律神経のバランスが影響するのですが、睡眠不足や睡眠の質が低い方が多く活発モードに傾きがちの方が非常に多いです。
それもリラクゼーションによってバランスを整える効果が期待できます。
施術を受けながら寝てしまう人が多いのが何よりの証拠です。
今回のまとめ
ネットで「自律神経 症状」のように調べると本当にいろいろな症状が挙げられています。
それは、自律神経が全身の様々な機能のコントロールを担っているので、それが乱れるとどんな症状が起きてもおかしくはないのです。
しかし、医療機関で行われる検査や投薬治療ではその性質上、対処することは難しいです。そこで鍼灸や漢方などの東洋医学やアロマやハーブ、ヨガやリラクゼーションなどの自然療法の出番です。
いくつ病院を回っても長年改善しないお悩みは、リラクゼーションに身を委ねてみるのも一つの選択肢として検討してみてください。